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OPTSについて

OPTS(Orthopedic Private Therapy Strategies/整形外科・自由診療戦略研究会)は、整形外科医・医療従事者の研究会です。保険診療を土台に、自由診療の適応や根拠、患者さんへの説明、医療機関での取り入れ方を、賛否も含めて話し合っています。

北城 雅照 先生

北城 雅照代表世話人
医療法人社団円徳 理事長

これからの自由診療を、
保険医が責任を持てる医療に。

日本の医療は、国民皆保険によって、誰もが同じ医療を受けられる仕組みを守ってきました。私たち整形外科医も、その保険診療の中で、多くの患者さんの痛みと生活に向き合ってきました。

その前提が、いま少しずつ変わり始めています。高齢化で医療費が増え続けるなか、国の審議会では、保険でまかなう範囲の見直しや、医療機関が提供できる保険外のサービスの整理が議論されています。一方で、再生医療をはじめとする自由診療には、国から注意喚起や自己点検が求められ、根拠の乏しい治療への目は厳しくなっています。そして多くの国民は、収入によって医療の中身が変わることを望んでいません。

自由診療は、これからの日本の医療で、避けて通れない選択肢になっていきます。問われるのは「やるか、やらないか」ではなく、「誰が、どのような根拠で、どう説明して提供するか」です。保険診療の現場を知り、患者さんの生活を診てきた保険医こそが、その答えを示していくべきだと、私たちは考えています。

ただ、一つの医院で答えを出すには、この問いは大きすぎます。どの治療を選ぶか。患者さんにどう説明し、いくらで提供するか。うまくいかなかったとき、どう振り返るか。私自身も、法人の施設で保険診療と自由診療の両方に取り組むなかで、何度も迷ってきました。

OPTSは、その迷いを持ち寄る場所です。実践している先生、これから始める先生、研究の立場の先生が、賛否も含めて率直に話し合い、それぞれの医院で使える答えに変えていく。そこで生まれた経験と知見を、地域の患者さんへ、そして次の世代の整形外科医へ渡していきたいと考えています。

保険診療を土台に、自由診療を、患者さんに胸を張って説明できる医療へ。一緒に考え、議論していただける先生を、お待ちしています。

OPTS 整形外科・自由診療戦略研究会代表世話人 北城 雅照

OPTSの価値観 5つのOpt

名前に込めた「Opt(選ぶ)」を、会員一人ひとりの行動の約束にしました。迷ったときは、ここに立ち返ります。

  • Opt for Evidence

    根拠と経験から選ぶ

    話題性や収益性ではなく、根拠と、現場で確かめた経験の両方から治療を選びます。保険診療でできることを尽くしたうえで、次の一手を考えます。

  • Open the Options

    賛否を、同じ机に並べる

    勧める前に、疑います。賛成も反対も同じ机に並べ、肩書きや症例数ではなく、中身で話します。

  • Opt-in

    自分から、持ち寄る

    教わるだけの場にはしません。うまくいったことも、いかなかったことも、「そうだった」という自院の経験で持ち寄ります。

  • Optimal for Patients

    患者さんの前で、胸を張れる選択を

    この治療を、この説明で、この価格で、目の前の患者さんに勧められるか。いつもそこから考えます。

  • Adopt Together

    仲間と共に、根付かせる

    一つの医院では届かない答えを、仲間と一緒に現場に根付かせ、地域と次の世代へ渡していきます。

この価値観は、会員の皆さんと一緒に見直していきます。会員と仮入会の方に守っていただく決まりとして、行動規範も定めています。

自由診療を、
実践者どうしで
率直に話せる場を。

PRPや体外衝撃波など、整形外科の治療の選択肢は、保険診療の外側で確実に広がりました。一方で、どの治療を、どの患者さんに、どう説明して提案するのかを、実際に診療している医師どうしが率直に話し合える場は、ほとんどありませんでした。

治療についての情報は増える一方で、その根拠や適応を確かめる機会は限られています。患者さんにとって良い選択肢を、根拠と経験の両方から確かめ、それぞれの医療機関に合った形で取り入れていく。そのための知識と経験を共有する場として、2026年にOPTSを立ち上げました。

私たちは、保険診療を土台にしています。自由診療を勧めること自体を目的とはせず、賛否も含めて議論し、患者さんへの説明のあり方まで考えることを大切にしています。

新しい医療のあり方を、
みんなの集合知で探る。

物価や人件費が上がり続けるなか、保険診療を土台にした医療機関の運営には、これまで以上の工夫が求められています。そのなかで、自由診療をどう位置づけ、患者さんにどう届け、医療機関・クリニックをどう続けていくか。答えは、まだ誰も持っていません。整形外科の先生方が向き合っている課題は、診療の中にも、医院の運営にも、制度にもあります。たとえば、次のような課題です。

  • 例 01|医療機関のこれから

    保険診療と自由診療を、どう組み合わせるか

    物価の上昇や制度の変化のなかで、保険診療を土台に、医療機関・クリニックが続いていける形。保険診療との線引きや、医療広告などのルールも含めて考えます。

  • 例 02|適切な提供

    押し売りにせず、選べる医療にする

    適応の見極め、根拠と限界の説明、価格の示し方。患者さんが納得して選べる、自由診療の届け方。

  • 例 03|先進的な治療と症例

    新しい治療と症例を、持ち寄る

    先進的な治療の取り組みや、印象に残った症例を、実践している先生どうしで共有し、技術と考え方を高め合う。

  • 例 04|迷う症例

    判断に迷う症例に、どう向き合うか

    適応に迷う症例、効果が出にくい症例、思わぬ経過をたどった症例への対応。

  • 例 05|導入と運営

    取り入れてからが、始まり

    院内の体制づくり、スタッフや多職種との連携、マーケティングやマネジメント。

※ここに挙げたのは一例です。会員の先生が持ち寄った悩みが、次の話し合いのテーマになります。

一人の答えを超える、集合知をつくる。

一つの医院、一人の専門家だけでは答えの出にくい課題も、実践している先生、これから始める先生、研究の立場の先生が知見と経験を持ち寄れば、その先の答えが見えてきます。OPTSは、新進気鋭の先生方の声を取り入れながら、こうした課題をみんなで話し合い、一人の答えを超える集合知をつくっていく場です。

  • セミナー・講演
  • 参加型パネルディスカッション
  • 会員どうしの情報交換

こんな先生と、
一緒に研究会を
つくりたい

  • アカデミックな立場で、自由診療についての知見を発表・共有したい先生研究や臨床で得た知見を、実践している先生たちとの議論で深めたい
  • クリニック経営の観点から、マーケティングやマネジメントを先輩・仲間と一緒に学びたい先生押し売りにせず、自由診療を適切に届けるための知らせ方や院内の体制づくりを、経験のある先生と考えたい
  • 先進的な治療に取り組み、その技術を共有したい、または学びたい先生新しい治療を、根拠と手技の両面から仲間と高め合いたい
  • 自由診療をすでに始めている、またはこれから始めようとしている先生何から始め、どう続けるかを、実践している先生に聞きたい

知見を発表したい先生も、まずは話を聞いてみたい先生も、どなたでも参加できます。開業医の先生だけでなく、勤務医の先生、開業を準備中の先生、大学や研究機関の先生も歓迎です。

持っているものを持ち寄り、
志の高い仲間と、一緒につくる。

整形外科の自由診療は、まだ新しい分野です。決まった答えがないからこそ、新しい発想や挑戦を持つ先生の声が、この分野を切り拓いていきます。OPTSは、講演を聞いて学ぶだけの会ではありません。一人ひとりが持っている知見や経験を持ち寄り、志の高い仲間とわいわい語り合いながら、研究会そのものを一緒につくっていきます。

発表する

セミナーでの講演や、先進的な治療・症例の共有。発表の場を一緒につくります。

つながる

参加型パネルディスカッションや懇親で、同じ志の先生と出会えます。

運営に関わる

テーマの提案、地域での開催、会の運営まで。世話人と一緒に会を育てます。

先生の「得意技」を、ぜひ教えてください。入会された先生には、得意な治療、研究のテーマ、医院での工夫などを伺っています(任意)。講演や発表のご相談、セミナーのテーマづくり、会の運営に生かします。

OPTSで、
一緒に目指す姿

OPTSに参加した先生が、1年後、3年後にこうなっていることを目指しています。

  1. 保険診療に加えて自由診療も含め、患者さんに治療の選択肢を広く示し、最適な治療を選べるようにする

    一つの疾患に対して、保険診療の治療に加え、先進的な自由診療も含めた選択肢を患者さんに広く示します。根拠と限界まで説明したうえで、押しつけることなく、患者さんにとって最適な治療を選べるようにすることを目指します。

  2. 困ったときに、相談できる仲間がいる

    症例や医院の運営で迷ったとき、気軽に相談できる他院の先生や先輩ができます。

  3. 自院の経験を、共有できる場がある

    うまくいったことも、いかなかったことも、話せば仲間の役に立つ。そうした場を持てます。

  4. これからの日本の医療を、共に考える

    一つの医院を越えて、保険診療と自由診療のこれからの形を、この会の仲間と一緒に考えます。

  5. この新しい分野を、仲間と切り拓く

    先進的な治療や現場の工夫を持ち寄り、発表し合いながら、整形外科の自由診療という新しい分野を一緒に形にしていきます。研究としてまとめる場合は、倫理審査など必要な手続きを踏んで進めます。

活動内容

整形外科の保険外診療を適切に用いるための知識と、医療機関の運営に役立つ知識を広めることを目的に(会則第2条の要旨)、次の活動を行っています。

セミナー・研究会

講演(会場+Web配信)と、会場だけで行うパネルディスカッション・懇親の二部構成を基本に開催します(地方の回は会場のみのこともあります)。

情報交換

会員どうしの情報交換とネットワーキングの場をつくります。

専門家との交流

関連する分野の専門家を招き、講演や意見交換を通じて知見を学び合います。

調査・研究

調査研究を行い、その成果を発表します。患者さんの情報を使う研究は、倫理審査など必要な手続きを踏んで進めます。

Opt から Adopt へ。
OPTSの名前に込めた4つのステップ

OPTS(Orthopedic Private Therapy Strategies)の名前には、治療を吟味するところから、現場に根付かせるところまでの、4つのステップを込めています。

  1. Opt

    吟味する

    数多くある治療の選択肢から、医学的な妥当性とエビデンスをもとに、提供してよい治療を見極めます。

  2. Options

    選択肢にする

    保険診療でできることを尽くしたうえで、患者さんに合う「次の一手」として示します。

  3. Optimal

    最適化する

    見極めた治療を、適応と効果を確かめながら、それぞれの診療現場の治療戦略に落とし込みます。

  4. Adopt

    実装する

    押しつけにならない説明と提供のしかたから、マーケティングやクリニックの運営まで。一部の特別な治療で終わらせず、無理なく続けられる形で現場に根付かせます。

軸1 適切に提供するためのエビデンスOpt・Options:どこまで治療を行ってよいかを、エビデンスベースで議論する
軸2 治療戦略への落とし込みOptimal:治療をそれぞれの現場に合った治療戦略にする
軸3 持続可能な実装Adopt:押しつけにならない説明と提供から、マーケティング・マネジメントまで含めて、無理なく続けられる形を現場に実装する

この4つのステップを、会員一人ひとりの行動に置きかえたものが、OPTSの価値観(5つのOpt)です。

世話人

北城 雅照 先生
代表世話人

北城 雅照 先生

医療法人社団円徳 理事長

慶應義塾大学整形外科学教室で足の外科を専門に研鑽を積み、医学博士を取得。2018年より医療法人社団円徳 理事長として、外来クリニックから入院・リハビリテーションまでを担う3施設を運営。経営心理士の視点を活かした組織づくりや、整形外科クリニックの経営・医療情報発信に関する知見の共有にも取り組んでいます。

日本整形外科学会 専門医/日本整形外科学会 リウマチ認定医/経営心理士/シューフィッター

岩本 航 先生
世話人

岩本 航 先生

江戸川病院 スポーツ医学科 部長

肩・肘関節外科とスポーツ医学を専門とし、年間150件を超える手術を担っています。運動器超音波診療の教育と普及に長く携わり、日本整形外科超音波学会 評議員を務めるほか、『スポーツエコー診療 gold standard』など著書・分担執筆も多数。NPO法人 江戸川スポーツ医学研究会 理事長。

羽田 晋之介 先生
世話人

羽田 晋之介 先生

順天堂東京江東高齢者医療センター 整形外科 准教授

膝関節外科・スポーツ整形外科を専門とし、人工関節、骨切り術、関節鏡手術から超音波ガイド下治療、再生医療まで幅広く取り組んでいます。「保険診療だから」「自由診療だから」といった枠を越え、一人ひとりに必要な治療を組み合わせることを目指しています。総合格闘技「RIZIN」医療部副部長。

医学博士/日本整形外科学会 認定専門医/日本再生医療学会 再生医療認定医/日本スポーツ協会 公認スポーツドクター

面谷 透 先生
世話人

面谷 透 先生

TAO Clinic

超音波を活用した画像診断や注射を中心に、さまざまな治療法を用いて診療しています。スポーツ選手の診療を得意とし、特に自身も競技経験のある体操競技に深い知識と経験があります。米国ピッツバーグ大学への留学を経て、国内外での学会発表・論文執筆・講演を通して教育にも力を入れています。

日本整形外科学会 専門医・認定スポーツ医/日本スポーツ協会 公認スポーツドクター/IOC Diploma in Sports Medicine

清水 勇樹 先生
世話人(監事・会計)

清水 勇樹 先生

THE YOKOHAMA FRONT BAYSIDE CLINIC 整形外科

産業医科大学大学院で医学博士を取得後、スポーツ整形外科と運動器超音波診療を専門としてきました。PRP療法は2010年より3,900例以上を手がけ、難治性膝蓋腱炎に対するPRPと体外衝撃波の併用をテーマに研究に取り組んでいます。横浜F・マリノスをはじめ、サッカー各カテゴリーでのチームドクター歴は10年以上。

日本整形外科学会 専門医・認定スポーツ医/日本スポーツ協会 公認スポーツドクター/日本再生医療学会 再生医療認定医

この新しい分野を、一緒に切り拓く仲間を募集しています。

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